どうも~、たぬぽんです! 今回は、公開前からSNSで話題になっていた映画『近畿地方のある場所について』を観てきました!
「これはただのホラーじゃない…」と、映画館を出てからもゾクゾクが止まらない体験でした。今回のブログはネタバレありで、この衝撃の物語の感想を語っていきます。未鑑賞の方はご注意ください!
記者たちの調査から始まる、不可解な事件の連鎖
物語は、記者・千紘(菅野美穂)が「友人の失踪情報を求む」と呼びかけるシーンから始まります。同じ頃、ある雑誌の編集者・佐山が怪奇現象に襲われ失踪。同僚の小沢くんと千紘は、佐山が残した取材資料を読み解き、彼の失踪の謎に迫っていきます。
浮かび上がる「不可解な絵」と「まさるさんの昔話」
佐山が残した資料を読み解くうちに、小沢くんと千紘は「鳥居」「人」「周りに漢字」が描かれた不可解な絵を発見します。そして、その絵が多く見つかった場所が、すべて近畿地方であることに気づくのです。
佐山が最後に残した資料は、日本昔話「近畿地方の怖い話、まさるさん」というアニメーション。
母親を愛するあまり、その死を受け入れられない「まさる」という男が、山で神から「嫁を意のままにする柿」を与えられる。しかし、嫁が見つからずまさるは死に、その怨念は山に残り、村人は祠を立てて岩を祀った。
まさるさんの怨念が、今起きている不可解な出来事と繋がっていることが次第に明らかになっていきます。
富士山での衝撃の再会、そして明らかになる真実
佐山が生きていることがわかり、富士山の麓の別荘へ向かう小沢くんと千紘。そこで二人が見たのは、変わり果てた様子の佐山でした。彼は狂気に満ちた目で千紘にこう問いかけます。
「今度はこの男をたぶらかしているのか?俺の次はこの男か?」
この言葉が何を意味するのか…。そして佐山が残したUSBから見つかったのは、「信仰すれば大切な人に会える」と説く宗教団体『あまのいわおと』の紹介ビデオでした。
なんと、そのビデオの中に千紘の姿が映っていたのです!
千紘は、亡くなった息子に会うためにこの団体に入っていたと告白します。この瞬間、たぬぽんの気持ちは一変。「千紘って、怪しい…?」という疑念が頭をよぎりましたね・・・。
祠へ向かう二人、そして明かされる本当の目的
「近畿地方の祠に岩が戻った」という情報を得て、2人は祠へ向かいます。山の中で現れる怪奇現象に怯えながらも、小沢くんは「この特集を完成させる!」と強く願います。
しかし、千紘は小沢くんとは全く別の目的で動いていました。祠についた千紘は、バールで祠を破壊し、岩を探し回ります。その姿は、まさしく我が子を思う母親そのもの。
そして、声のする方へ進んでいくと、まさるが現れます。小沢くんが撮影に夢中になっていると、千紘の背後に岩が現れます。「見つけてくれてありがとう」と千紘は、つぶやきます。
人間の狂気と恐怖のラスト
佐山の「俺の次はこの男か?」という言葉を思い出した小沢くんは、そこで真実に気づきます。
千紘は、まさるに生贄を捧げるために、小沢くんを利用していたのです!
映画のラスト、SNS上で再び「友人が失踪しました」と語る千紘の姿。そして、部屋の奥からは赤ちゃんの鳴き声が…。異質な、赤ん坊のようなものを抱き、狂気じみた笑みを浮かべる千紘の姿で、この物語は幕を閉じます。
たぬぽんの観方
この映画は、心霊的な恐怖だけでなく、「自分の大切な人のためなら、誰かを犠牲にできる」という人間の狂気が描かれています。
最初は純粋に事件を追っているように見えた千紘が、実は恐ろしい目的で動いていたという二重構造が、この映画の最大の魅力でした。ラストで明かされる衝撃の事実に、ゾクゾクが止まりませんでしたね!
夏休みということもあり、映画館は多くの人で賑わっていました。ホラー映画は、夏の思い出にぴったりですね。まだご覧になっていない方は、ぜひ劇場でこの恐怖を体験してください!
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