「アキラとあきら」を観ました!!ネタバレあり

 本作は池井戸潤さん原作を映画化したものです。町工場の息子であったアキラと、東海通運の御曹司のあきらとの物語です。二人は同じ銀行に同期として入社します。そこで成績がよい社員として、企業側と銀行側に分かれて、融資を受けるかどうかの模擬テストで対決します。

 あきらが企業側として、粉飾決済を作成し、アキラが銀行側としてその偽装を見抜きました。

 そして、月日が流れます。あきらはバリバリと働き、出世していきます。そこで、父親が社長で弟も務めている東海通運で不穏な動きが感じられます。グループ会社を経営している、東海商会と東海観光が下田でホテル経営を行うというのです。おいおい。大丈夫か?ユースケ、児島よ。

 いや大丈夫じゃないんです。リーマンショックの影響も受けて、下田のホテルは赤字続き、そこで、父親が病で倒れます。父親は亡くなってしまうのですね。そして、父親の後を、若い弟が引き継ぎます。そこへ、叔父のユースケと児島が誘うのですね。50億円も融資させます。

 そんな中、アキラは福山へ、左遷させられます。しかし、アキラはへこたれません。福山で巨額の融資を成功させて、本社に戻ってくることができました。そんな中、東海通運の決算書を見て、50億もの融資を行っていることが分かってしまうのですね。あきらへ、その事実を伝えると、あきらは悩みます。悩んだ上で、銀行を退社し、父親の会社、東海通運の立ち直りのため、社長となるのですね。

 そんな東海通運の立ち直りのために、チームとして担当となったのが、アキラでした。二人はここで協力をしあうのです。お互いを認め合っている二人が、東海通運の生き残りをかけて、立ち上がります。

 しかし、そんなに甘くはありません。ホテルが売却できないのです。どこへ行っても赤字まみれのホテルを引き取ることはしませんでした。そんな中で、東海商会とセットで売ることを提案します。ビール会社は新繊維の販路を模索していました。そこで東海商会とホテルをセットで売ろうとしたのです。しかし失敗です。

 最終的に、アキラは東海グループがもう一度、一つになることを提案します。産業銀行から140億円の融資を得て、違う銀行に支払い、手を切ります。そして東海商会のみを売却し、50億を手に入れます。

 そして、90億は東海グループの見込める利益で返済可能であると稟議を通そうとします。しかし、ここは上司の不動(江口洋介)が簡単には通してくれません。ここでダメか・・・・と思ったところ、江口洋介から、頭取室へ一緒にくるように言われます。

 ここで頭取になっているのは、あの伝説の模擬テストの審査員を務めていた人物でした。彼は、模擬テストで出したのは、自分が救えなかった会社であったと話し、この会社を救うために融資をすることを認めたのでした。

 融資が決まり、140億円もの大金を東海グループは受け取ることができ、グループの存続がなんとかつながりました。

 そして、話は終わりへと向かいます。二人の思い出の場所で、子どもの時に交わした時間を思い出しながら、父のベアリングをまた交し合い。お互い頑張っていこう。超えられない壁はないと強い気持ちをもって、作品が閉じられました。

 こういった、経営はたくさんあると思います。多くのビジネスができてはつぶれていく世の中。なんとかうまくいけばいいですが、リスクを取りすぎることなく、会社経営をしていかなばならないなと感じました。

 そして、いつ会社はつぶれてもおかしくありません。いつでも転職したり、なにか自分のスキルを身につけたりしないといけない時代となっているなとこの映画から考えさせらますね。

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